「相手の表情や気持ちを読み取ることが難しい」
「会話の場面で、どのように返せばよいか分からない」
こうした対人コミュニケーションの悩みに対する支援の一つが、SST(ソーシャルスキルトレーニング)です。
ほっとナビチャレンジでは、FACE DUOのVRプログラムを活用し、より実践的なSSTや感情認知トレーニングに取り組んでいます。
VRの中でさまざまな場面を体験し、感じたことや対応の工夫を振り返ることで、日常生活に必要なコミュニケーションを段階的に練習できます。
VRを活用したSST・感情認知トレーニングとは
SST(ソーシャルスキルトレーニング)は、あいさつや会話、気持ちの伝え方、困ったときの相談など、社会生活で必要となる対人スキルを練習する方法です。
また、感情認知トレーニングでは、相手の表情や声、言葉、場面の状況などを手がかりに、相手の気持ちや意図を考えます。
FACE DUOのVRプログラムでは、対人場面を疑似体験できるため、説明を聞くだけでは想像しにくい状況も、実際の場面に近い感覚で捉えやすくなります。
失敗への不安がある方も、自立訓練のスタッフと一緒に安全な環境で試し、必要に応じて繰り返し練習できる点が特徴です。
体験後の意見交換もコミュニケーションの練習に
プログラムでは、「状況を体験するパート」と「対応の工夫を見つけるパート」ごとに意見交換を行います。
「自分はどう感じたか」
「相手はどのような気持ちだったと思うか」
「別の伝え方はできそうか」
などを話し合うため、VRを見るだけでなく、グループワークとしてのコミュニケーション練習にもつながります。
同じ場面を見ても、気づく点や考え方は人それぞれです。
ほかの参加者の意見を聞くことで、自分にはなかった視点や対応のヒントを得られることもあります。
普段は言葉を発しにくい生徒から一言が出た事例も
今宮高等学校の共生推進室の生徒さまにFACE DUOのVRプログラムを体験していただきました。
その際、普段はほとんど言葉を発しない生徒が、VR空間での体験を通して一言発する場面があり、先生方もその変化に驚かれたそうです。
もちろん、VRを使えば誰でもすぐに話せるようになるとは限りません。
しかし、現実の対人場面とは異なる環境であることや、体験内容について答えるという明確なきっかけがあることが、参加や発話への一歩につながる場合があります。
「体験・振り返り・再挑戦」の反復が大切
支援では、VRを見て言葉を発するだけで終わらせないことが重要です。
「どこに気づけたか」
「どの場面で言葉が出なかったか」
「次は何を試してみるか」
をスタッフと振り返り、改善策を考えたうえで、改めて同じ場面に挑戦します。
この反復練習により、自分ができていることと難しさを感じることが整理され、得意・不得意も見つけやすくなります。
グループで行う場合は、できなかった点を指摘するだけでなく、各自が工夫したことや良かった対応など、プラスになる意見を多く共有します。
ほかの人の工夫をヒントとして試し、自分に合う方法を探せるからです。
VRでの経験を日常生活の自信につなげる
VRによるSSTや感情認知トレーニングの目的は、機器の中だけで上手に対応することではありません。
体験と振り返りを通して得た気づきを、学校や職場、家庭などの実際の生活場面で活用していくことが大切です。
対人コミュニケーションに苦手意識がある方も、最初から正解を求める必要はありません。
安心して試せる環境で小さな成功体験を重ね、自分なりの伝え方や対応方法を増やしていく。
ほっとナビチャレンジのVRプログラムは、そのための実践的な練習方法の一つです。
VRを活用した自立訓練なら、ほっとナビチャレンジへ
大阪市天王寺区にある「ほっとナビチャレンジ」は、精神科訪問看護ステーションが運営する自立訓練(生活訓練)事業所です。
VRを活用したSSTや感情認知トレーニングをはじめ、生活リズムの安定、コミュニケーション、自己理解など、一人ひとりの状態や目標に合わせた支援を行っています。
「人との関わり方を練習したい」
「自分の得意・苦手を整理したい」
「就労や社会参加に向けて、まずは生活を整えたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
支援内容やプログラム、ご利用までの流れについては、下のバナー画像からほっとナビチャレンジ公式サイトをご覧ください。
