このたび、東京都障害者就労支援連絡会・城南ブロック就労支援連絡会にて、株式会社ほっとナビ訪問看護事業部 部長の橋本直樹が講師として登壇しました。

今回の研修会では、「生活支援における医療の関わり」~訪問看護ステーションの連携~をテーマに、自治体のセンター長、就労支援機関、障害者就業・生活支援センター、ハローワーク関係者など、多くの支援者の皆さまに向けて、精神科訪問看護の導入や活用、関係機関との連携についてお話しさせていただきました。

東京都障害者就労支援連絡会・城南ブロック就労支援連絡会にて研修を実施

当日は、「精神科訪問看護と就労支援機関の連携事例 ~通所不安定な利用者への支援から就職まで~」という内容で、就労支援の現場で見られる課題と、その背景にある医療的・生活面の要因について、具体的な事例を交えながらお伝えしました。

就労支援機関を利用されている方の中には、「働きたい」という思いがありながらも、遅刻や欠席が多い、面談の約束が守れない、体調不良の訴えが続く、就職活動がなかなか進まないといった状況が見られることがあります。

就労支援の現場で見えにくい「生活面・医療面」の課題

こうした様子だけを見ると、「意欲が低いのではないか」「就職準備以前の問題ではないか」と受け止められてしまう場合もあります。
しかし、その背景には、うつ病、双極症、統合失調症、ASD、ADHD、知的障害などの精神疾患や発達特性が影響していることも少なくありません。

精神科訪問看護では、利用者さまのご自宅など生活の場に入り、睡眠リズム、服薬状況、食事、住環境、不安の強さ、些細な症状の変化などを確認します。
面談の場だけでは見えにくい日常生活の様子を把握し、医療的な視点から整理することで、
「なぜ通所が安定しないのか」「どのような支援が必要なのか」を具体的に考えることができます。

精神科訪問看護ができる就職支援・生活支援とは

研修では、うつ病により通所が不安定だった方が、生活リズムの調整や服薬管理、不安の言語化を通して通所回数を増やし、就職につながった事例を紹介しました。
また、ASD・ADHD特性により予定管理や行動の切り替えが難しかった方に対し、予定の可視化や前日確認、感覚過敏への配慮を行うことで、安定した通所と就職につながった事例も取り上げました。

精神科訪問看護でできることは、症状観察、服薬管理、主治医との連携、生活リズム支援、不安の軽減、家族支援、発達特性への支援、就労支援機関との情報共有など多岐にわたります。

就職後の定着支援にも訪問看護の連携が重要

就職はゴールではなく、その後も安心して働き続けられることが何よりも大切です。
すでに就労中の方に対しても、訪問看護と障害者就業・生活支援センターが連携することで、服薬管理や症状観察、生活リズムの調整、生活環境の整理を行い、働き続ける力を支えた事例をご紹介しました。

本人の同意のもと、関係機関と情報を共有することで、支援の方向性がそろい、利用者さまにとっても安心感のある支援体制をつくることができます。

関係機関との連携で「働きたい」をチームで支える

今回の研修を通して、精神科訪問看護は「医療的な支援」だけでなく、利用者様の生活と就労をつなぐ役割も担えることを、改めて多くの支援者の皆さまと共有する機会となりました。

今後もほっとナビ訪問看護ステーションでは、就労支援機関、医療機関、地域の支援者の皆さまと連携しながら、一人ひとりの「働きたい」という思いをチームで支えてまいります。

ほっとナビの取り組みについて

ほっとナビでは、精神科訪問看護を通じて、利用者さま一人ひとりの生活やこころの状態に寄り添いながら、地域の医療機関・福祉機関・就労支援機関と連携した支援を行っています。
また、自立訓練(生活訓練)事業所であるほっとナビチャレンジでは、就労や社会参加に向けて、自分のペースで一歩ずつ進んでいけるよう、生活面・体調面・活動面を含めたサポートを行っています。

精神科訪問看護や就労支援に関するご相談、サービス内容について詳しく知りたい方は、下記の公式サイトをご覧ください。

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