訪問看護は、利用者さまのご自宅という“生活の場”にお邪魔して支援を行うお仕事です。
だからこそ、病棟勤務やクリニックではなかなか経験しないような「困った場面」に出会うこともあります。
今回は、精神科訪問看護の現場で実際にあった「困ったこと」を3つご紹介します。
どれも看護師たちが工夫しながら乗り越えてきた、リアルな体験談です。

第3位:予定通りに訪問できない!?〜交通・天候トラブル〜

訪問看護では、1日に数件のご自宅を回るため、移動も大切な業務の一部です。
しかし、突然の雨や電車の遅延、利用者さまの急な体調変化など、予定が狂うこともしばしば。

たとえばある日、1件目の利用者さまの体調が悪く、次に予定していた訪問時間に間に合わない事態が発生しました。
訪問看護師はすぐに次の利用者さまへ訪問時間に遅れる可能性の連絡を入れました。
幸い、そのご連絡時に次の利用者さまは「時間に遅れても大丈夫」とご了承くださり、無事訪問看護を行うことが出来ました。

この連絡を行わずに約束していた訪問時間に遅れていれば、利用者さまは訪問看護師やひいてはほっとナビに不信感を抱かれてしまわれたかもしれません。
そうなれば次からは訪問看護を断られるかもしれません。
せっかく安定していた病状やこころも不安定になってしまう可能性もあります。

この経験から学んだのは、「何か不測の事態が起こった際は先に報告や連絡をする」こと

きっちりと謝罪し、事情を説明して、「利用者さまとは、看護師である以前にひとりの人間として関わっている」つもりで訪問看護に臨みます。

第2位:ご家族とのコミュニケーションが難しい

精神科訪問看護では、利用者さまご本人だけでなく、ご家族との関わりも大切です。
しかし時には、病気への理解の違いや、介護疲れによるすれ違いが生じることもあります。

あるご家庭では、「家族にはあまり病気の話をしないでほしい」と強く希望されていました。
看護師は利用者さまの思いを尊重しながらも、ご本人からだけでなくご家族からの服薬の確認や体調変化の把握をする必要があります。
その結果、「話題の選び方」「声のトーン」「会話の流れ」に細やかな配慮が求められました。

「お薬の時間はどうされていますか?」「今日はゆっくり眠れましたか?」といった生活ベースの質問から入り、少しずつ距離を縮めていく――。
焦らず、時間をかけて信頼関係を築いた結果、半年後にはご家族のほうから「最近は調子がいいみたいです」と利用者さまについて話してくださるようになりました。

精神科訪問看護の難しさは、“言葉の裏にある思い”を読み取る力が必要な点かもしれません。

第1位:訪問に行ったら利用者さまが「玄関を開けてくれない」!

一番多いトラブルがこちらです。
精神的な不安や気分の波、対人不信などにより、約束していた時間に訪問しても応答がないケースがあります。

ある日、定期訪問で伺ったところ、カーテンが閉じたまま、チャイムを鳴らしても反応がありません。
事業所と連携し、家族や主治医に確認したうえで、緊急対応を実施。
幸い体調不良による一時的なものとわかり、その後は「今日は会いたくないなと思うときは、事前にお電話で教えてくださいね」とルールを決めて再発防止につなげました。

精神科訪問看護では、こうした「予定通りにいかないこと」が珍しくありません。
また、利用者さまの中にはなかなか予定を把握することが難しい方もいらっしゃいます。
その場合は「次は〇日の〇時に伺いますね」と伝えてからお別れしたり、訪問予定を記入したカレンダーをお渡しするなど、その方の特性に合った方法を利用者さまと模索しています。
重要なのは、責めず、焦らず、“その日その方にできる最善”を探す姿勢です。
「次につなげる声かけ」こそが看護の力になることもあります。

まとめ

訪問看護は、トラブルや想定外の出来事もありますが、その一つひとつが利用者さまの“生きる”を支える経験になります。
困ったときにはチームで相談し、知恵を出し合いながら解決できるのが訪問看護の魅力でもあります。

ほっとナビ訪問看護ステーションでは、スタッフ同士の情報共有やカンファレンスを大切にし、どんな場面でも一人で抱え込まない体制を整えています。

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